2020年10月06日

舌癒着症セミナー(神奈川)に院長が参加

令和2年10月5日(月)・6日(火)の2日間にわたり神奈川県大和市の医療法人社団華青会 向井診療所(耳鼻咽喉科)に伺い、

舌癒着症(喉頭蓋喉頭偏位症)臨床認定セミナー
 講師:向井將先生(耳鼻咽喉科医)
    山本伊佐夫(神奈川歯科大学講師)
    福地芳子さん(看護師)
    佐藤真澄さん(助産師)
    山本静さん(歯科衛生士)

に参加してきました。

本セミナーは、向井先生のグループが主張する「舌癒着症」についての講義をしていただくとともに、手術見学もさせていただけるセミナー。
2日間のコースですが、通常このような研修は2日で10万円以上が相場ですが、本セミナーはたったの3万円。しかも初日の夜にお食事までご馳走になるので、実質的に2万ちょっとという極めて良心的な費用設定。

にもかかわらず、内容はかなり濃密。

本当は7月に受講する予定でしたが、諸般の事情により10月に変更していただきました。


舌小帯短縮症に対する小帯切除術は、日本小児科学会が否定しており、近年では小帯切除は行わないのが一般的です。

歯科界でも、近年は切除せず訓練による改善など非外科的対応法が主流で、小帯切除推進派は少数派。
しかしここ数年、オーストラリアから

必要あれば舌小帯を切るべきだ、切除した結界著しく健康状態が向上する例が少なくない

という考えが報告されるようになり、一部の歯科医師たちが再び小帯切除を再開する動きがあります。

向井診療所の向井先生は、この小帯ではなく舌そのものの癒着を問題にされ、長年 頤舌筋(下あごと舌を結ぶ筋肉)の一部を切離することにより、舌と喉頭の位置を修正することに取り組んでおられます。

その結果、子育て上の保護者の苦労や成人の呼吸の問題などを解決してこられました。

2日間の研修では、舌癒着によりどんな問題が起こり、その手術によりどのような結果が得られるか、医師の向井先生はじめ大学の歯科医師、助産師、看護師、歯科衛生士の方々に講義していただきました。

因みに、向井診療所スタッフの方々は、全員舌癒着症の手術を受けられているとのこと。
今回の講師のお一人である歯科医師山本先生は、もともと自然派(薬を使わない、身体にメスを入れない、など)だったにもかかわらず、ご自身のお子様になぜこの手術を受けさせるに至ったか、その経緯を熱く語られました。
そして、最終的には自身もこの手術を受けられた上で、この手術の良さを啓蒙するのを手助けされています。

今回の参加者は、私を含めて計6名。
2名は名古屋の歯科医院のスタッフと、その医院で活動をされている助産師さん。
もう一人は沖縄の歯科医師。
この助産師さんには、セミナーの後にも色々お世話になりました。
素晴らしい方と出会えることも、セミナーに参加する意義といえるでしょう。


今回手術を受けられお子さまのお一人は、夜尿を改善する目的だったそうです。
そのお子さまの弟さんは、登校拒否の小学生。
お母様が対応に苦慮していた頃、たまたま友人から本手術のことを聞き、最終的にこの手術を受けさせたそうです。
その後のお子さまの変化により登校拒否が解消。

そのあと、お母様自身も同じ手術を受け体験された上で、夜尿で悩まされている上のお子さんに今回手術を受けさせたそうです。

私はセミナー終了後すぐに帰途につきましたが、少し居残っておられた助産師さんがそのお母様とお話しをされたそうです。
今回我々が本セミナーを受講したことに対し、

「私たち家族を救ってくれたこの手術を、遠方から勉強に来てもらって嬉しい」

と言っておられたそうです。

会場の向井診療所
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セミナーが行われた部屋
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初日夜の懇親会
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講師の耳鼻科医向井先生と
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posted by 院長 at 18:00 | 院長の研修