日独小児靴研究会 第四期小児靴学プライマリー研修 基礎3
講師:伊藤笑子先生(マスターシューアドバイザー)
ベーレ・ルッツ先生(ドイツ整形外科靴マイスター)
塩之谷香先生(整形外科医)
多和田忍先生(リハビリの医師)
に院長が参加してきました。
歯医者なのになぜ小児の靴? と多くの方は思われたのではないでしょうか?
実は足趾と舌にはつながりがあります。
近年歯ならびかみ合わせの悪い子が大半を占めるようになり、その原因として小児歯科界で強く疑われているのが「低位舌」。
これは舌が本来より低く位置する状態で、これを直すためにはお口周囲の訓練が必要です。
しかし、舌が低い位置に位置するのは、口の問題だけが原因ではありません。
他の要因として歯科界で注目されているのが「姿勢」。
姿勢が悪いと、舌を正しい位置に持ってくることは困難です。
一方、日本は小児の脚に無頓着で、そのことが早ければ成長期に、最終的には老後の姿勢の崩れや関節などの強い痛みの原因になっていると言われています。
日本の小児整形では明らかな「病気」と診断される状態になってから治療されていますが、靴先進国のドイツでは、問題が大きくなる前から予防的対応をすることにより、日本のように足に問題を抱えた人が圧倒的に少ないそうです。
当院では今後乳幼児などにも対象を広げ、「病気になる前の未病」の段階で問題点を発見し、予防のための保健指導に力を入れていきます。
今回行われたのは、5月・7月に各2日づつ行われた講座に続き、3回目。
内容は
・小児靴のシューフィッティング
・靴による足部変形と下肢障害
・小児の足の見方の実習
・運動障害を持つこどもたちの運動発達・姿勢・歩行の特徴
・子どもの脚の見方 復習
・子ども靴のチェックポイント
・小児靴に必要な10の機能を基にした靴選びの講義とワーク
などについて、ほとんど休みなくみっちりお教え戴きました。
この講座は宿題が極めて多いのもその特徴。
今日からレポート、頑張ります。
会場のある国際センター

館内の案内掲示

会場入り口

2日目ベーレ先生講義タイトルスライド
